NZの釣りのシーズンが始まってひと月、近場には数知れず、遠征も5回を数える今日この頃、そろそろ状況の報告をしましょうか、と。
どこの国でも川の固有名詞を明かすのは釣師にあるまじき所業で、いかに他の釣師を出し抜くかが醍醐味でもあり、また、過去に某東洋人の間である川が有名になった途端、その川がやらずぶったくり式にダメになったという事実を鑑みて、小生も気に入りの河川名は特に記さないのであります。
今年は今まで行ったことのない川に挑戦し、そういった場合は通常、情報不足で1度目の釣行では釣れないもので、小生も例外にあらず、釣れませんでした。ただし、1匹かけはしたのです。が、水の中に見える魚の「小生が予想した」サイズよりも実際のサイズが随分と大きかったようで、フッキングから2秒の間に下流に20メートルくらい一気に走られ、ラインが一瞬ゆるんだ隙に逃げられてしまいました。その日はそれが唯一のフッキングだったので地団太を踏んだのは言うまでもなく、悪いことに一緒に行った友人はその川で1匹釣りよったので、喪失感は更に大きく小生の肩に重くのしかかったのでございます。
その次の週にハイカントリー・リバーがひと月遅れで解禁になり、前週のカタキを打つぞとばかり朝は2時に起きて一番乗りを目指すというハード・スケジュールを敢行、うちから3時間以上かけて某川で釣りをしてきました。今回は一人での釣行ゆえ、釣れなかった場合は黙秘権を行使することもできます。その川は屋根張り仲間(上記友人とは別人)から再三再四聞かされていた、彼にとっては過去の成功を自慢するのに相応しい川で、しかも解禁の日のみいい釣ができるという不思議な情報もあります。結果から申し上げると、数においてもサイズにおいても自分の記録を塗り替えることができました。あまりに釣れるので6時15分から釣り始めて11時半にすでに満足の吐息を漏らし、竿をたたんで帰ってきてしまったほどです。
最初の魚を釣ったのが釣り始めて15分後頃、その後上流に登り次の淵を見て唖然としました。最深部で1メートル半ほど、最上部で小さな瀬が流れ込んでいい酸素とエサを供給している模様、淵自体の流れはドウということもなく、特に流れが込み入っている様子もありません。つまり、流れ込みのホンの少しの部分を除いては水の中がクリアに見える訳で、その中に10匹以上の魚が頭を上流に向けて泳いでいるではありませんか。しかも右に左にヒラヒラと動いているのは採餌している何よりの証拠、これ以上の条件は望むべくもありません。できることならその淵の魚を全て釣ってやるゥとばかり、しかしフッキングした魚が他の魚を散らしてしまう可能性を考えて、最下流に位置するやつから釣り始め、結局その淵だけで6匹あげました。少し待つ心の余裕があればもっと釣れたかもしれませんが、な~に、構うこたぁねぇやね。
次の淵は少し難しめで、手前の緩い流れの向こう側にあまり速くない瀬があります。瀬の深さは1メートル前後、その下はすぐに深い淵になっています。数匹の魚はその瀬の中にいて、これまたヒラヒラと動いています。自分の立っている側は大きな岩場でちょっとした高台になっており、背後に1本うっとうしい木が立っています。その木をかわしかわしキャストすると、1投目ではフライがうまく流れに乗らずにドラグが思い切りかかってしまったのですが、何故か魚はそのフライに食いつき、まずは1匹。更に2匹を追加してここまでで計10匹、そりゃ満足の吐息もつこうてモンです。
最初の9匹はクライストチャーチ近辺では珍しい虹鱒で、久しぶりだったせいでとても興奮しました。最後の1匹だけブラウンだったのですが、これが自分のランディングネットのサイズを心配させる大きさで、測ってみると67センチありました。自分のそれまでの記録は65センチだったので、たった2センチとはいえ記録を更新したことになります。測る際には70オーバーを期待したので、その点残念でしたが、不満があるわけではありません。コンディションから見て7ポンドくらいだと思います。
全ての魚は釣る前に見えており、いわゆる「サイト・フィッシング」ができたのですが、魚が見える限り小生はインジケーターを使わないので、ドライフライを愛する小生も楽しく釣りをすることができました。この際自慢たらしく更に申し上げるならば、使用ティshopbring.jpは3.5ポンドで上記の67センチ他、平均サイズ55センチをイワしたのは「充実」以外に言葉が見つかりませんテ。フライは全て同じうちのネコの毛によるニンフで、ネコさまさまであります。
次の週にもう一度この川に行って来ました。同じ淵にいる魚の数は明らかに減っていて、誰かが1週間の間に釣って持って帰ってしまったようです。小生は釣っても放すので少しニガニガしくは思うものの、2匹まで持ち帰り可能というのがこの川のルールですから仕方ありません。随分違って見えるその川でも2匹は釣れたので、ま、ヨシとしましょう。残念なのは最初の時に行かなかったもっと上流部を試したかったのですが、2人の釣師が先行していたため諦めざるを得なかったことです(悔しいことにそやつらは何匹か釣っていたし、目の前で釣り上げてもいた。しかし話すといいヒトたちだったので許す)。もしかするとその部分にはまだ無垢な魚が残っているかもしれず、もう一度行くべきかどうかは微妙なところです。
と、自慢たらしく書いてきましたが、一般に虹鱒はブラウンより力持ちでジャンプもしがちだし釣り味はいいとされていますが、同時にブラウンよりもバカなんじゃなかろうかとも言われており、現に釣ったうちの何匹かは真横からのキャストで釣れたという信じられない簡単さで、一概に小生のウデがどうとかの問題ではないようにも思えます。誰か来年のこの時期、遊びに来ては如何?小生がご案内致しますゾ。